TKMA’s diary

手遅れになる前に、世の中を変えないといけない、とずっと考えている40代半ばの2児の父です。こちらのブログには、自身のフェイスブックに書いた文章を保存・閲覧することを目的にしています。

あなたが変えられる人は、自分だけです。

今日、ニュースで聞いたのですが、
安倍総理リトアニアの首相と会談し、
北朝鮮に対して圧力をかけつづけ、
政策を変えさせるという方針を確認したと。

NHKのニュースでやってました。

今朝のことです。

細かい文言は忘れたのですが、
「変えさせる」という言葉は、まちがいなく出てきました。

私はこの安倍晋三という人のことが、
もはや哀れに感じるようにさえなってきました。

先日、入手した本で「こどもブッダの言葉」という本があるのですが。
この本は、ブッダが残した言葉をこどもたちでも理解できるように、平易な言葉に直したものです。

こども向けということになっていますが、
大人が読んでも本当に勉強になる本です。

これはあくまでも私の解釈なのですが、
そもそも仏教というのは、宗教というよりも
心理学に近くて、
生きにくい人間社会という中で、
どうやって自分の心と向き合えばいいのか、ということを説明しているものですから、
信じるとか、信じないとかいう問題ではなく、
心というものがどうなっているのか、という、ほぼ物理現象に近いものだと思っています。

真理というやつですかね。

怒りという感情を持つと、どんなことが起きてしまうのか、とか、欲に任せていると、どうなってしまうのか、とか。

嫉妬心や我欲とどう向き合えばいいのか、とか。

で、そこから導き出されるひとつの答えは、「すべては自分の心の問題だ」ということです。

これはもう疑いようもない事実であって、認めて前に進むか、認めないでそこに居続けるか、という二択があるに過ぎません。

認めるには、ある種の覚悟がいるのだけど、認めてしまうと、アタマがスッキリします。

少なくとも、自分が苦しいのは、誰か他の人のせいではなく、環境のせいでもなく、自分のせいなのだ、とわかるからです。

「苦しいのは、ぜんぶ自分のせい。」

難しいですよ。そんな風に考えるのは。
人は、なかなか自分の非は認められないし、
他人を許すことができない生き物ですから。

でも、すべては、自分の解釈次第なのだということに気づくことができれば、世の中の見え方は急激に変化します。

こどもブッダの言葉の中に、
「自分の主人(あるじ)は自分しかいない」
という言葉が出てきます。

そう。苦しい理由が自分であるのも、
自分の主人は自分だけだから。

あなたが苦しいのは、
自分で苦しいことを手放さないようにしているからに他なりません。

なぜ、手放さないのか?

手放すのが嫌だからです。

なぜ手放すのが嫌なのか?

それが人間のデフォルトの感情だからです。

だから、「生きることは苦なのである」という前提が出てくるわけです。
そして、この苦を乗り越えるとは、つまり自分自身を乗り越える、ということなんですよね。

わかっちゃいるけど、難しい。
でも、だからこそ、取り組む価値があるのです。

「自分の主人は自分。」

この言葉から、ある大切な真理がふたつ導き出されます。

ひとつは、「誰も自分以外の人のことを変えることはできない」ということ。

もうひとつは、「自分が変えることができるのは、自分だけ」ということです。

自分が何をやっても相手に変化がないなら、
変えるべきは自分のアプローチです。
そして、相手が自分で変化することを促す。
できることは、それだけです。

そのとき必要なのは、対立ではなく、「理解」です。

これは個人間でも同じだし、国家間で同じです。
自分以外の人の考えを、他者がチカラで変えさせることなど、絶対にできないのです。

それは、人間が、ある一定以上の人生経験を積んだなら、漏れなく理解すべきことであって、そこを理解しないことは、人間としての成長を拒んでいることと同義だと、私は思っています。

国家の責任者という立場の人間が、
「変えさせる」という言葉を使うこと。

日本でも、アメリカでも起きていることですが。

愛情のない今の社会の中では、そんな思慮のない言葉が威勢良く聞こえて、こういうもの言いをすることを「リーダーシップがある」と勘違いする人も多くいるようです。

社会から感受性が奪われていることを感じたます。

権力者が語気を荒げて扇動したことで、人々が幸せになった事例はひとつもないはずです。

安倍晋三さんに、北朝鮮を変えることはできません。
誰にもできません。

北朝鮮を変えることができるのは、北朝鮮だけです。

無理やりミサイル打ち込んだりして、一見、変わったように見えることはあっても、本当は変わりません。

逆に怒りや負のパワーを蓄積させるだけの効果はあるでしょう。そういう負の連鎖をいちばん繰り返しているのがアメリカですが、
今やアメリカは、終わらない負の連鎖を金儲けの手段に生まれ変わらせたので、もはや彼らの目的は決して平和にならない世界の維持です。

その国の近くにいても、望みがあるとは言えません。

どちらにしても、チカラで押さえつけられた負の力が暴発するとき、犠牲になるのは我々一般市民です。

チカラで他人を変えられるというのは、
チカラを持つものの思い込みです。

その事実は、人類の歴史の中で、なんども証明されているはずです。

わかっていながら誤った道に進むことは、愚かなことではありませんか?

忘れないでください。
北朝鮮の人々にも命と、魂があります。

チカラで命は奪えても、人の魂を変えることは、絶対にできないのです。