TKMA’s diary

手遅れになる前に、世の中を変えないといけない、とずっと考えている40代半ばの2児の父です。こちらのブログには、自身のフェイスブックに書いた文章を保存・閲覧することを目的にしています。

小池百合子さん辞任・茶番の真相

小池百合子さんが希望の党の代表を辞任されましたね。

皆さんは、この一連の出来事を、どうお考えになるでしょうか。

私は、こう考えています。
「少し予定外のことが起きたけど、ほぼ予定通り」

そもそも、なぜ小池百合子さんは突然、希望の党を結成したのでしょうか?
しかも、自ら国政に打って出たわけではないのです。
自らは立候補していない・・・。

で、結果はどうなったか、というと、自民党の圧勝でしたね。
そしていま、小池百合子さんは何もなかったかのように、
希望の党の代表を辞任する。

なぜだと思いますか?

私は、「ミッションを達成したから」だと思っていましす。



小池百合子さんに課せられたミッションとは、
なんだったのでしょうか?

それは「自民党の勝利」ではないと、私は思っています。

そうではなく、
憲法改正派で国会の大多数を占める」ということだったはずです。

今回の選挙の目的は、じつはただひとつで、
それは憲法改正です。
具体的に言えば憲法13条と97条なのですが、
詳細はさておき、とにかく「憲法改正派の議員を国会に大量に送りこむ」
というのが、党派を超えたミッションだったはずなのです。

でも、学園問題でイメージダウンした安倍・自民には、
いま、その求心力がない。

逆にそのタイミングで「アンチ・安倍」に見えつつ、
その実態も「憲法改正派で占める」という勢力を作れば、
たとえ選挙の結果がどう転んだとしても、
国会には大量の「改憲派」が送り込まれることになります。

希望の党が勝つとしても、自民党が、
自民党が勝つとしても、希望が、
野党第一党になってしまえば、もう怖いものは何もない。

そういう筋書きだったはずです。



そこで、巧妙に仕組まれた仕掛けが、
自民党のスパイとでもいうべき、民進党の前原代表です。

彼は、今までも野党共闘のブレーキをかけつづけて安倍政権打倒を阻んできましたが、
何よりも、憲法を改正して日本を明治時代に戻そうという思想の
あの「日本会議」に属している人物ですよね。

どうしてそんな人物が民進党にいるのか、私は不思議だったのですが、
つまり、自民党に都合のいいように、野党を内部からコントロールする役割を果たしているわけですよね。

前原さんと同じく、日本会議のメンバーである小池百合子さんは、
政治的な目的において最初から仲間どうしだったわけで、
憲法の改正に反対している一部の民進党議員を排除し、
改憲勢力として純度を増した民進党を希望に抱き込むことで、
自民党に匹敵する改憲勢力を作って、
「どっちが勝っても憲法改正」という状況を作り出すことが
小池百合子さんのミッションだったわけですよね。

そして、そのミッションは、しっかり完遂されたわけです。

そもそも党の代表になりながら、自らは立候補せず、
政権をとったとしても誰が総理大臣になるのかわからない。

東京都知事という大役の在任中で、
地方分権さえもがないがしろにされる、など、
矛盾点だらけだった今回の小池・希望の騒動。。。

国民は、最初から茶番劇に付き合わされていただけ、
というのが現実なのだと思います。



さて、小池百合子さんのミッション、
ほぼ完璧に遂行されましたが、ひとつだけ誤算があったと思います。

それは、言わなくてもよかった「排除」発言により、
結果的に、現政権による憲法改正に反対する、という
非常にわかりやすいビジョンを持った政党、
立憲民主党を誕生させてしまったことです。

そして、その立憲民主党が、
希望の党をぬいて野党第一党になってしまったこと。

いま、自民党は野党による国会での質問時間を短縮させる、
という卑怯な手で、この現象の収集を図ろうとしています。

こんなことは、希望が野党第一党になっていれば、
やらなかったことでしょう。

そもそも、自民党が大勝していることは決して「民意」ではなく、
いくら得票数が多くても、2位以下なら落選という、
大政党にめちゃくちゃ大きなアドバンテージがある
小選挙区制」という制度がなければ、
今の国会はまったくちがう景色になっていたはずです。

民主主義の本質を踏まえれば、
自民党は自分たちに都合のいいシステムに依存して
国会という閉塞空間を牛耳っているに過ぎないんですね。

それを、我々国民は、どう捉えるか。。。



とりあえず、自民党から見れば小池百合子さんは
どう見ても今回の選挙のMVPだし、
こういう手柄を持って、
将来、日本初の女性総理大臣になるのかも知れないですね。


何はともあれ、国民の覚醒が待たれます。